時間を大切にするために時間の解像度を上げる
時間の大切さはこのブログでも何度も説いていますし、世界中の誰もがその大切さを知っていることでしょう。
ですが私自身をはじめ、貴重な時間をどうやってやりくりすべきなのか?
自分なりの工夫は何なのか?
と明確に口にできる人は少ないのではないのでしょうか。
なんとなく時間を無駄にしているけど、どんなふうに無駄に使っているのか分からない、という人のために私も今後実践していきたい最初の一歩を書きたいと思います。
時間を大切にする前にどれだけ時間を無駄に使っているか
先日のブログでも紹介しましたが、いくつかの時間術の本では計画よりも記録を重視しています。例えば以下のような本。
学生の頃、理想の勉強計画を立てて全然実践できなかったことがあるかと思います。
つまり意味がないとは言いませんが、最初から計画を立ててしまうと時間の見積もりが甘く、全然計画通りに進まない、ということが多々起こります。
ピータードラッカーなども時間を記録することの大切さを説いています。
私の観察によれば、成果を上げる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。計画からもスタートしない。何に時間がとられているかを明らかにすることからスタートする。
P.F.ドラッカー「プロフェッショナルの条件」 p.119
もはやPDCAサイクルですらありません。最初はDo、それを記録する。ことから始めます。DCAサイクルと呼ばれるようです。
時間の解像度を上げる
さて、これは私のある一日の時間記録です。「ネット」、「準備」など漠然とした時間が並んでいるのが分かります。
確かにGoogleカレンダーへ数分単位で記録はしない、というのもありますが、本当に何に何分間使っているのかよく分かっていないのです。
この日は約1時間半「ワイン」と書いてあります。確かにワインは飲みましたが1時間半エンドレスに飲み続けたわけではもちろんありません。ネットサーフィンをしながらダラダラ飲んでいた、と言った感じ。
時間術的に言うと「解像度」が低いのです。
時間を30分、1時間という単位でなんとなく使っていると、目盛りの数は多くても24 ~48個です。しかしもっと細かく時間を把握したなら、この目を細かくすることができます。時間は増えていないのに、意識の「時間分解能」を上げることができるのです。
堀 正岳. ライフハック大全―――人生と仕事を変える小さな習慣250 (Kindle の位置No.534-536). KADOKAWA / 中経出版. Kindle 版.
この本で言う通り、例えば朝の時間を見るとただ「準備」とあり1時間使っています。
ルーティーンとして朝の時間に何をするのか決まっていないため「準備」という漠然とした時間になってしまうのです。
ある日は朝起きたらラジオ体操し、顔を洗い、朝ごはんの後コーヒーをゆっくり飲んだりしますが、またある日は寝坊をし、着替えだけして、歯磨きもせずに家を飛び出すこともあります。
時間を有効利用するための対処法
ルーティーン化
朝でも夜でも行動をルーティーン化すること。
今後時間の記録を続けていけば、何にどのくらい時間を使っているのか、見えてくるでしょう。例えば歯磨きに4分、朝ごはんは5分(めっちゃ短い!)、という風に。
そうすれば朝やるべきことをやるのにどの程度の時間が必要なのか。例えば朝食、着替え、歯磨きだけならば20分でいい、などが分かります。
逆算してプラスで新しい時間を生み出したいときにどのくらいの時間が必要なのか。朝30分読書したかったら何時に起きればいい、なども分かるようになるはずです。
振り返りをして、対策を施す
私自身、ただ単に「時間を有効に使いたい」と思うばかりで何に対してどのように時間を使うことで「時間を有効に使う」ことになるのか、いまいち分かっていませんでした。
今日はネットサーフィンに時間を使いすぎた、と言うのであればなぜ時間を使いすぎてしまったか考えるといったことも必要でしょう。
例えばブログを書こうとしたものの、ネタがうまく思いつかずネタ探しのつもりがネットサーフィンになってしまった。
そういった反省ができれば、じゃあブログのネタはあらかじめ決めておこう、と対策を施すことができるわけです。
増やしたい時間と減らしたい時間は何ですか?
とにかく具体的に決めることが大切です。理想の1日が自分でもよく分からない以上、一つ一つの習慣を積み重ねていき、徐々に理想の1日を作っていく必要があります。
私が直近で増やしたい時間、減らしたい時間は以下。
- 朝、30分の読書をしたい。
- 夜、ダラダラと行うネットサーフィンの時間を辞めたい。
とにかくこの2つを習慣化したい。
逆に年始に書いた習慣化の記事にはピアノを習慣化したいと書きましたが、それは週6日程度は弾けているので習慣化できたと言ってよいでしょう。あとはルーティーンとしてどの時間に組み込むか、これから決めたいところです。