昨日見た映画は「P.S.アイラブユー」、夫を亡くし悲しみに暮れる妻ホリーになぜか亡き夫から送られてくる手紙。手紙の内容に従って行動していくうちにホリーが再び人生を歩きだす物語。
悲劇のヒロインを演じていても悲しみは消えない
大切な人を亡くした時、人はとんでもない悲しみに暮れるのでしょう。映画の中のホリーもそうでした。部屋は散乱、仕事も休み、外にも出ない。家族や友人も頻繁に来てはホリーを元気づけようとしますが効果がありません。
そんな中、ホリーの30歳の誕生日パーティーで送られてきた亡き夫ジェリーからの手紙。そのあと何回かに分けて送られてくる手紙にはホリーに新しい人生を歩んでほしいというジェリーからのメッセージが込められていました。
悲しいことがあった時、人はそのことだけに目を向けてしまいます。「なんで自分だけ」、「どうしてこうなったのか」、「これから自分はどうすればいいのか」。周りの人が慰めの言葉をかけてくれることもありますが、当事者でない人には何も分からないと聞く耳を持たないということもしばしばあります。
しかし悲劇のヒロインを演じていても悲しみは消えないし誰も助けてはくれません。この映画でもホリーが同じようなことを言われていました。
独りぼっちでも歩き出す
独りぼっちでも歩き出すのよ。忘れないで、独りなのはあなただけじゃない。
映画の中で母親がホリーに向けて言った言葉です。今の悲しみは同じ生活を続けていては消えません。ホリーも徐々に自分のやりたかった靴作りに取り組んだり、新しい人との関わりを持とうとします。
悲しいことやつらいことがあった時以下のようなことをするとよいと聞いたことがあります。
- 新しいこと
うつ病の治療法にも有効だそうです。新しいことはゼロからのスタートなので上達しやすく自己肯定感が増すらしい。また新しい自分を受け入れるという意味でもいいらしい。
- 体を動かすこと
じっとしているとついネガティブなことばかり考えてしまう。体を動かせば意識は自分の体に向く。また血行も良くなりポジティブな気持ちになれるそうだ。
似たような喜びはあるけれど同じ悲しみはきっとない
悲しみはきっと他人には理解されないだろう。あなたは独りだ。しかし独りなのはあなただけではない。
独りでも歩き出すことの大切さを教えてくれる、そんな映画でした。