紫色のつぶやき

どうせそんな悩みは1年後にはどうでもよくなってる

あの頃、携帯電話を持っていた人はヒーローであった

今週のお題「修学旅行の思い出」

 

10年以上前の中学時代、あの頃彼氏や彼女がいる人はほとんど携帯電話を持っていた。

どうやら携帯で異性とメールをしているうちに仲良くなり付き合うというカップルが多かったようだ。

親に携帯電話が欲しいと懇願するも「勉強に支障が出るから」と一括された記憶がある。

 

本題の修学旅行である。そこは持って行ってはいけないものを持って来た人がヒーローになれる場所である。先生にばれないところでいかにそれをみんなに見せびらかすか。私は遊戯王カードを持って行って部屋の消灯時間まで友だちとデュエルしていたが自発的に光を発しないものは消灯時間とともにその存在価値を失う。

 

消灯しても存在感を放つもの、それが携帯電話であった。10人部屋でその光輝くものを持っているのはせいぜい1人か2人。持ち主は芸能人のヌード写真を検索してはみんなに見せびらかしていた。私たちは次は上戸彩が見たいなどとリクエストしては彼に検索してもらった。今思えばあれは合成画像であったのだが14歳の男子にとってそんなことはどうでもよかった。大人の目の届かないところでエッチな画像が見られる。彼はあの部屋でヒーローだった。

 

私はヌード写真を見たことなどほとんどなかった。見る手段がなかったのだ。その手のひらサイズの機会でヌード写真を検索できるとはなんて画期的な発明なんだと思ったものだ。人が知らないことを知っている。人が見られないものを見られる。これがあれば女の子とメールするのも自由だし、エッチな画像も見放題、学校裏サイトと呼ばれていたサイトに行けば生徒や先生の秘密を知ることができるとも言われていた。買ってくれなかった当時こそ親への怒りで家の壁に穴をあけていたが、今思えば手に入らなかったからこそたくさんの夢を見られたのかもしれない。

 

時代は現代、今の中学生のスマホ保有率は40%くらいらしい

asukainfo.com

 

中学生は修学旅行にスマホを持って行くのだろうか?iPhoneだったら「友だちを探す」アプリで先生に見つかったりしてしまうのだろうか(笑)

 

LINEいじめの標的にされるなどと危険なことも書かれているが、みんなで見てはいけない画像や動画を共有するだけで一種の連帯感が芽生えたりする。そんなプラスの効果もあることを忘れないでいただきたい。