こんばんは
最近夜は道路工事ばっかりで普段はすいているはずの道路が少し混んでたりしています.渋滞に困っている人も多いのでは?
3月のに増える道路工事
なんでかなあと思ったときに聞いたことある話では
「自治体が予算を使い切れなくて本当はやる必要のない工事を作り出して予算を使い切ろうとしている」
「自治体は株主から出資してもらっている株式会社ではなく,税金で運営しているのから年始に取り決めた予算や経費を使い切らなければいけない」
確かに納得できる話ではある.
研究室でも3月までに予算を使い切らなければならず,年度末は研究に使用する消耗品を大量に買い足します.でなきゃ来年度の予算を減らされるらしいです.
(大学や国からの予算では私物に使えそうなノートやUSBは許可が下りず購入できない)
でも実際調べてみると意外な結果が!?
無駄な工事をしているわけではない
てっきり予算が余ったから工事を作り出しているのだと思っていました.自治体のみなさん,すいません.まとめるとこんな感じ
- 工事することは最初から決まっている
- 年度初めにその年度の予算を立て,工事することが決定するため3月までに工事を終わらせなければならない
- 年度の前半に地中のガス管や水道管の工事をして,年度の後半にアスファルトによる塗装を行うため,道路工事が多くなる
- 住民からのお願い(道路がガタガタしている,ガードレールが壊れている etc)は予算と時間の関係で処理しきれてないのが現状
新年度の予算を決める前に前年度の工事をすべて終わらせなければいけないんですね.
4月に入ってからも工事終わってないけど...
昨日から4月に入っているわけだけれども工事全然終わってないようなところもたくさんあるので工事が間に合ってないのでしょう.
でも終わらせなければ,今後は自治体の仕事を引き受けにくくなる.
またこんな問題もあります.
役所の道路工事は原則として”入札方式”で行われます。つまり、より安く見積もりを提示した会社が競り落とすのです。
道路工事などの大きい仕事を引き受けるためには安く工事を行わなければなりません.
現場で働く人たちの人数を減らすことによる人件費削減,その副作用としての長時間労働,は容易に想像できます.
まとめ
3月は年度末ということで道路工事が多くなってしまいます.でもそれは無理やり造り出した仕事ではなく,年度初めから決まっていたことなのです.ですが企業は新年度の予算が決定する前に工事を終わらせる必要が出てきて現場で働く人たちの負担にもなりうるでしょう.
入札方式は自治体と企業が癒着するのを防ぐいい方法だと思いますが,増える企業側の負担も今後問題となっていきそうです.
それでは