大学院生の憂鬱

研究室の中から研究とは一切関係ない事柄を書きます

「就活って何だ」を読んだ。理想の人材とは?

 最近こんな本を読みました。

就活って何だ―人事部長から学生へ (文春新書)

就活って何だ―人事部長から学生へ (文春新書)

 

私はこの3月から就活をする、わけではない笑

ブログ名を「大学院生の憂鬱」としながら実はまだ大学4年生。卒論が通れば無事に大学院に進学でき、晴れて大学院生の憂鬱気分を味わうことができるのである。

 

まずこの本は就活のマニュアル本ではない。近年の学生は就活のマニュアルを読み込み、学生が就職活動において強みにする部分や志望理由などは平均化している。毎年長期休みになると留学に行き世界観を変えてくる学生が後を絶たない、また就職活動が近づくとサークルのリーダーをやり始めるやつが多数現れる。いずれも面接でのネタ作りのためにやっている。そんな付け焼刃で就職活動を乗り切ろうとする学生に

「面接官はそんなこと全部見抜いてますよ」と警告するのがこの本だ。

 

本の構成は「三井物産」や「三菱東京UFJ銀行」など日本に名だたる15の会社の人事が求める学生像について語っていく構成だ。東京海上日動火災保険の人事企画部長はこう語ってる。

 

今の学生さんは情報量が膨大にあるので、机の前にいればほぼ何でもわかったような錯覚に陥ってしまう。

 

そりゃあそうだろう。今の時代、会社のホームページを見れば採用情報のページがあり、親切にも実際に働いている人のインタビューもある。また企業が公開している情報だけでなく、会社四季報だってあるし、匿名掲示板では就活専用の掲示板があるくらいだ。企業研究を机の前だけで済ませる人は実に多いだろう。しかし人事はそんなことは数回面接を重ねるだけでわかってしまうらしい。すごい…

 

あとがきでは筆者が理想の人材に求めるものについて述べている。理想の人事とは以下のような条件を満たす人物なのだそうだ。

 

  1. グローバル
  2. 多様性
  3. ストレス耐性
  4. ビジネス感覚
  5. 自分と向き合う

結局最後はマニュアル本みたいになっているが(笑)

私が注目したのは「5、自分と向き合う」 である。こんなことが書かれている。

普通の学生が就職活動において成功を収めるためには、絶対にやらなければならないことがある。それは自分自身が生きていた20年余りを根気強く振り返り、徹底的に、客観的に「自分と向き合う」ことだ。

 

「やりたいこと」や「学生時代に頑張ったこと」があまり思いつかない学生は留学に行ったりと、えてして外にその答えを求めに行く傾向にあるという。しかしそんなことをしても自分の知りたい情報は得られない。自問自答をする中で自分の中から引き出すしかないというのである。

 

読んでみると就職活動って研究と似てるんですね。就活だったら志望理由、研究だったら提案手法、なぜそうやって考えるに至ったのか、ほかの会社、ほかの方法ではだめなのか。徹底的に、論理的に、追求していくことで自分の本当にやりたいことや自分がやっている研究がわかっていくものなのではなかろうか?